2009年8月24日月曜日

「京都逍遥」(その4)

***東福寺***
東山山麓に臨済宗大本山「東福寺」がある。
本寺は19年間かかって1255年に創建された寺院で、奈良の「東大寺」と「興福寺」の
それぞれ一字をとって「東福寺」とされた。

その塔頭に「退耕庵」というお寺がある。
応仁の乱後の慶長4年、安国寺恵瓊が再建した寺で、
茶室「作夢軒」は関ケ原の戦い前に石田三成や
宇喜多秀家、安国寺恵瓊らが謀議を図った場所とされている。


小野小町が100歳になった自分を想定して造った像がある。


       三門             方丈
三門は「五間三戸二重門」で、正面の柱が五つ、うち中央分部三戸が通路になっている。
「二重門」は2階建てで、入母屋造りとなっていて階上には極彩色の須弥壇に
釈迦尊像等諸仏が安置されている。

    市松の庭       本堂(仏殿)
 
     通天橋       回廊より望む「方丈」

塔頭の一つに「善彗院」という寺院があるが、これは全国でも珍しい
「尺八を吹いて諸国を遊行する虚無僧」の免許を行う寺である。


明暗尺八根本道場        南門

***智積院***
「ちしゃくいん」は真言宗智山派の総本山で東山区にある。
真言宗は弘法大師・空海によって立教開宗され、
京都の教王護国寺「東寺」、和歌山の高野山で活動された。
                      金堂

高野山にあった本寺は鎌倉時代に根来山(和歌山)
に移り、その後、豊臣秀吉と対立し合戦により灰燼
に帰し、徳川家によって現在地に再興された。
長谷川等伯rの絵画や障壁画を多数有する。

本寺開祖「玄宥僧正」坐像。
*写真はクリックで拡大します*







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